どうしてあの人はクリエイティブなのか?―創造性と革新性のある未来を手に入れるための本 デビット・バーカス プレシ南日子 ビー・エヌ・エヌ新社 2014-10-21 売り上げランキング : 3185 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■読書犬ブックの評価
タイトル:★★★☆☆
著者実績:★★★☆☆
評価予想:★★★★☆
■アマゾンの内容紹介より
イノベーションを必要とする時代です。イノベーションは私たちの創造性が生かされたときに、はじめて起こります。
しかし、自分がイノベーターになるのは難しいと思う人も多いでしょう。
天才と言われるクリエイターは生まれつきすごい(自分とは違うから無理)。
アイデアはピン! とひらめくもの(考えるものではなくふってくるもの)。
良い商品はおのずから売れる! (宣伝なんかしなくても商品力で勝負できる)。
ちまたで語りつがれている成功者たちのエピソードを聞けば聞くほど、そう思う人もいるかもしれません。
しかし、この思考こそが私たちの創造性の邪魔をしているのです。世の中にあふれている成功者のエピソードのほとんどは、実話からかけ離れた迷信です。
これらの迷信から脱却し、創造性について正しく理解できれば、誰でもクリエイティブになれるのです。
本書は、オーラル・ロバーツ大学にて創造性、イノベーション、起業家精神、組織行動について教えている著者が、
最新の研究結果から導き出した「クリエイティビティの本質」を解説します。
なぜ、アインシュタインやエジソンは画期的な発見や発明ができたのか-‐?
スティーブ・ジョブズが成功した理由は--?
ピクサー映画やポストイットなどの世界的ヒット商品はどうやって生まれたのか--。
イノベーションを起こした企業や人の実態に迫りながら、最高のアイデアの出し方、作品の質を高める会議、問題解決のためのアプローチ法など、
クリエイティブになるための方法を紹介します。
■本書への言葉
「もはや誰もミューズをあがめてはいないにしても、創造性にまつわる迷信は私たちを惑わし続ける。デビッド・バーカスは、
賢明かつ今まさに必要とされている本書の中で、これらの迷信を吹き飛ばし、その代わりに、創造性と革新に関する最新の科学的研究結果を提示している」
--ダニエル・H・ピンク
(『フリーエージェント社会の到来 新装版?組織に雇われない新しい働き方』著者)
「クリエイティブな潜在能力は往々にして誤解されがちだ。バーカスはこの迷信の問題に正面から立ち向かい、
クリエイティブなひらめきの本当の基礎となるのは何なのかを追求した。素晴らしいアイデアは、この迷信に惑わされなければ、
いつでも手が届くところにある。本書を読んで、自分の中で障害になっている迷信や誤解から解き放たれてほしい」
--スコット・ベルスキ
(『アイデアの99%―「1%のひらめき」を形にする3つの力』著者、Behanceの共同創設者兼CEO)
■著者について
リーダーシップ、イノベーション、戦略に関する最新研究から得た知見をシェアするための電子出版ウェブサイト、
LDRLB(pronounced "leader lab")の創設者兼エディター。また、オーラル・ロバーツ大学で経営学を教えるかたわら、
創造性やイノベーションなどに関するウェブサイトとして人気の『99U』と『The Creativity Post』の常任コラムニストも努める。
現在は妻と息子と共にオクラホマ州タルサに在住。
■目次
第1章「クリエイティブ」にまつわる迷信
創造性は与えられるものではなく、適切なプロセスから得られる結果である。
第2章「ひらめいた」の迷信
新しいアイデアは一瞬のひらめきではなく、努力から生まれる。
第3章「生まれつきクリエイター」の迷信
創造性は特定のタイプの人に限定されるものではなく、組織の構造によって高められる。
第4章「オリジナリティ」の迷信
新しい創造物は、既存のアイデアの組み合わせである。
第5章「エキスパート」の迷信
画期的な解決策は専門知識だけでなく、思考の多様性から生まれる。
第6章「インセンティブ」の迷信
単なる報酬ではなく、意欲的に取り組める環境を推奨することで創造性は向上する。
第7章「孤高のクリエイター」の迷信
創造性には1人の天才ではなく、計画性を持ったチームワークが必要である。
第8章「ブレーンストーミング」の迷信
ブレーンストーミングとはアイデアを多く出すことではなく、広範な戦略の一部である。
第9章「団結」の迷信
同調ではなく、仕事を対象とした理性的な「衝突」が創造性を加速させる。
第10章「制約」の迷信
制約があることは障害ではなく、ときにそれ自体が問題解決のための資源となり得る。
第11章「ネズミ取り」の迷信
最高のアイデアを生み出すことはゴールではなく、成功へと向かう出発点だ。