人類は絶滅を逃れられるのか―――知の最前線が解き明かす「明日の世界」 スティーブン・ピンカー マルコム・グラッドウェル マット・リドレー 藤原 朝子 ダイヤモンド社 2016-11-26 売り上げランキング : 8529 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■読書犬ブックの評価
タイトル:★★★★★
著者実績:★★★★★
評価予想:★★★★★
■アマゾンの内容紹介より
緊急出版! 日米同時発売!
世界最高峰の知性が語る<人類の限界>とは。
スティーブン・ピンカー (『暴力の人類史』)
マルコム・グラッドウェル(『ティッピング・ポイント』)
マット・リドレー(『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』)他が大論戦!
人口爆発の危機、核戦争へのシナリオ、
増大し続けるテロの恐怖、AIの脅威、気候変動リスク……
繁栄か、滅亡か。
◎非国家アクターの増大は世界史を塗り替えるか?
◎遺伝子工学、人工知能においてムーアの法則は有効か?
◎第三次世界大戦は核戦争となるのか?
◎気候変動は有史上にない災害を引き起こすのか?
◎低炭素社会は実現できるのか?
◎世界的なポピュリズムへの傾倒はなぜなのか?
「人類の明日」を科学・歴史・哲学すべての側面から解き明かす!
――人類は絶滅を逃れられるのか?
■著者について
スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
認知心理学者。ハーバード大学心理学教授。特に言語の発達・進化に関する研究を専門とする。一般向けの著書も多い。『暴力の人類史[上][下]』(青土社)、『言語を生み出す本能』(NHK出版)等。『心の仕組み』が世界的ベストセラーとなり、数々の賞を受賞している。2004年には、米タイム誌が選ぶ「最も影響力のある100人」、2005年にはプロスペクト誌で「知識人トップ100人」の一人に選ばれた。
マルコム・グラッドウェル(Malcom Gladwell)
ジャーナリスト、作家。現在は『ニューヨーカー』スタッフライター。著書に『ティッピング・ポイント:いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか』『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』など。
マット・リドレー( Matt Ridley)ほか
科学ジャーナリスト、作家。イギリス貴族院議員(保守党所属)。1958年イギリス、ノーザンバーランドのリドレー伯爵家に生まれる。現在は爵位を継承している。『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史』『やわらかな遺伝子』(ともに早川書房)、『ゲノムが語る23の物語』(紀伊國屋書店)、など、科学啓蒙書を多数発表している。
■目次
第1章
人類の歴史から導かれる明日の世界
――4つのシナリオ
・人類の寿命は伸長し続ける/医学進歩、貧困率の低下、戦争の消滅、犯罪率の低下(ピンカー)
・人間は結局「死への恐れ」と「妬み」から自由になれない/絶対的な貧困は未来でも消えることはない、寿命がいくら伸びてもそれに対応する「哲学」を人類は持っていない(ボトン)
・食糧問題も環境破壊も実際には起こらない(リドレー)
・テロリズムと気候変動のリスクは増大する(グラッドウェル)
第2章
人類は絶滅を逃れられるのか?
――世界の未来を占う論戦
・IoTがもたらす過剰コネクトとリスク社会
・アフリカ大陸の「絶対的貧困」は解決されるのか
・「成長」や「消費」は本当に誰もが望んでいるものか
・核兵器の数がどれだけ相対的に減っても平和は訪れない
・低炭素社会は実現されるのか
第3章
明日の世界は「繁栄」か、「滅亡」か
・科学は「なにができるか」は分かっても「どうすべきか」は分からない
・テロや戦争に直面しても秩序が永遠に失われることはない
・人類の歴史は昨日よりも「より安全」「より自由」「より豊か」「より健康」「より平和」になっている