佐藤オオキのボツ本 佐藤オオキ 日経BP社 2016-12-09 売り上げランキング : 72135 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■読書犬ブックの評価
タイトル:★★★★☆
著者実績:★★★★☆
評価予想:★★★★☆
■アマゾンの内容紹介より
失敗にこそ成功の種がある――
「ボツ」を生かして最高のアイデアを生むプロセス教えます
佐藤オオキが初めて明かす仕事の裏側とは?
“門外不出"渾身の「ボツ案」も一挙公開!
佐藤オオキさん率いるデザインオフィスnendoでは、現在400を超える
プロジェクトを同時進行させながら、「提案の数」「質」「スピード」の
3つすべてを目指しています。クライアントから依頼を受けてから短期
間で複数の詳細な案をしっかり提案し、プレゼンが盛り上がる。まるで
息をするようにたくさんのデザインを生み出す佐藤さんの仕事の後ろには、
当然のように、大量の「ボツ案」が積み上がっていきます。
ほとんど外部の人の目に触れることなく、闇に葬り去られる「ボツ案」。
しかしそこに焦点を当てれば、プロジェクトのプロセスを詳細に伝えられる
かもしれない。アイデアの生み出し方、プロジェクトの動かし方、思考の
整理の仕方までを語れそう・・・佐藤オオキさんのそんなひと言から、本書
は生まれました。
一見華麗に見えるかもしれないプロジェクトの陰には、多くの失敗が
あります。考え方を変えれば、むしろ1つの成功のために、数々の失敗を
あえて生み出す必要があると言えるかもしれません。本書では、さまざま
な企業にご協力をいただき、佐藤オオキさんの“門外不出"の渾身のボツ
案を一挙公開。アイデアがボツに至るプロセスを類型化し、ボツ案が生成
されるプロセスを整理して、そこに至るまでの過程を図式で示しています。
「ボツ」を恐れる必要はありません。それは、成功への第一歩なのです。
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「日の目を見ることのできなかったボツ案と、
そこに至るまでの経緯の中にこそ、デザイナーの葛藤や苦悩が潜んでおり、
『成功体験』や『美談』を通じては到底理解できない本質的な価値が
そこに存在しているんじゃないか、と常々感じています。
そんな、デザイナーの『カッコ悪い』姿を通じて、デザインの魅力を
少しでも多くの方に感じ取って頂けたら幸いです。」
――「はじめに」より
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■著者について
佐藤オオキ(さとう・おおき) デザインオフィスnendo代表
1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。2002年同大学大学院修了、デザインオフィスnendo設立。建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと多岐に渡ってデザインを手がける。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、Wallpaper誌(英)、および、ELLE
DECOR誌をはじめとする世界的なデザイン賞の数々を受賞。作品はニューヨーク近代美術館(米)、ビクトリアアンドアルバート博物館(英)、ポンピドゥー・センター(仏)など世界の主要な美術館に多数収蔵されている。著書に『ウラからのぞけばオモテが見える』(日経BP社)など。
■目次
はじめに
第1章 お気に入りのボツ案
「飲みきらせる」ゴミ箱
提案するのは形を超えたデザイン
1・5倍の価値をデザインで作る
第2章 未来を導くボツ案
ボツを推進力に変える
ボツを恐れずアイデアを集約
消費者視点でコンセプトをまとめる
第3章 ボツ案を育てる
好循環を生むデザイン
アイデアはつながることで強くなる
ビジネスの仕組みから参画する
第4章 蘇るボツ案
自らをボツにする
第5章 ボツが人を育てる
ボツ案が人の心を変えるスイッチに
あとがき